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離床の最初の一歩に、
肘掛け標準型脱着仕様フルリクライニング車いす【BAL-14】
スチールフルリクライニングの定番。介助ブレーキ付。簡易ストレッチャーとしても使用できます。
コストパフォーマンスが高い車いすでありながら、うれしい機能が盛りだくさん!
・ノーパンクタイヤ!
・背中(バックサポート)を取り外せることによる収納性向上!
迷ったらミキの【BAL-14】で間違いなしです。
※効果には個人差があります。
目次
リクライニング式車いすとは
背もたれを後ろに倒したり、車いす全体を後ろに傾けたりできるタイプです。
【BAL-14】は、通常の車いすと比較して、背もたれと座面が傾斜することができる特徴を持つ車いすです。利用者は背もたれを倒すことで、よりリラックスした姿勢を取ることができます。
【BAL-14】の主な特徴は以下の通りです。
【BAL-14】は、リクライニング機能を備え、その機能を身体の制限や状態によっては必要な場合があります。例えば、長時間の座位が困難な利用者や、特定の疾患や障害を持つ利用者にとって、より快適な姿勢を取るための重要な補助具となります。ただし、移動や車いすの操作には注意が必要であり、利用者の状態や安全性を考慮した適切な使用が求められます。
目的
①快適な座位の提供
【BAL-14】は、利用者がより快適な座位を取ることができるように設計されています。背もたれを傾斜させることで、利用者はリラックスした姿勢をとることができます。特に、長時間の座位が困難な利用者や、体の疲労を軽減したい利用者にとって重要です。
【BAL-14】は、利用者の個別の状態やニーズに応じて適切に使用することが重要です。
②圧力分散と皮膚の保護
【BAL-14】には、圧力分散をサポートするクッションやパッドを併用することで座位による圧迫傷や潰瘍のリスクを軽減することができます。特に、床ずれのリスクが高い利用者や、座位での時間が長い利用者にとって重要です。
③血行促進と浮腫みの軽減
【BAL-14】には、脚部の傾斜調整機能があります。利用者は脚を上げることで、血行を促進したり、脚の浮腫みを軽減することができます。特に、下肢の循環障害や浮腫みのある利用者にとって重要です。
④休息や睡眠の提供
【BAL-14】は、利用者にとって快適な休息や睡眠を提供することができます。背もたれを倒してリクライニングすることで、利用者は体を休めたり、リラックスしたりすることができます。特に、疾患や障害により座位が困難な利用者や、安定した睡眠を必要とする利用者にとって重要です。
これらの目的により、【BAL-14】は日常生活のさまざまな活動において、安全かつ快適な移動をサポートする役割を果たします。車いすは、身体の制約や障害を持つ人々にとって自立した生活を実現するための重要な補助具です。それぞれの利用者のニーズや目的に合わせて、適切な車いすが選択されます
使用方法
①ベッドから乗り移る
ベッドから車椅子へ乗り移る際にお尻がアームサポートやフットサポート、レッグサポートに引っかかってしまいスムーズな乗り移りを阻害する場面があります。【BAL-14】はアームサポート、フットレッグサポートを着脱することで、移乗スペースが拡がりこれらの問題の解決を図れます。
②座席に座る
【BAL-14】の座席に座ります。シートは清拭しやすいビニールレザー製で、座幅40cmあります。必要に応じて、クッションやパッドを使用して快適な座り心地を確保します。
③リクライニングの調整
背もたれのリクライニングを調整します。リクライニング角度90~175°(調整角度85°)で調整が可能です。リクライニング車いすには、背もたれを倒すためのレバーがあります。これらを操作して、背もたれを適切な角度に調整します。食事姿勢や休憩、起立性低血圧によるリクライニングの調整等、利用者の快適な姿勢やニーズに合わせて、リクライニング角度を選択します。
④脚部の調整
【BAL-14】には、脚部の調整機能(脚部エレベーティング&スイングアウト)があります。拘縮や膝関節の可動域に制限がある方にも対応出来、利用者は足を脚部サポートに乗せ脚の位置を適切に調整します。これにより、血行を促進したり、脚の浮腫みを軽減することができます。
⑤頭部の調整
枕は面ファスナー固定タイプで取付位置を簡単に調整できます。
⑥ブレーキの確認
【BAL-14】が安定した状態になるよう、ブレーキを確認します。車いすには通常、車輪に装備されたブレーキがあります。使用する前にブレーキが正常に作動しているか確認し、必要な場合はブレーキをかけます。
⑦安全確認
【BAL-14】を使用する前に、安全確認を行います。車いすのブレーキがかかっているか、ワンタッチシートベルト(座席ベルト)が適切に装着されているか、周囲に障害物がないかなどを確認します。利用者が安全で快適に使用できる状態であることを確認します。フルリクライニング時に体重が掛かり過ぎて後方(頭部側)へ倒れないように転倒防止バーの利用も検討します。
※転倒防止バーを使用するとキュスター上げができないため段差を上るのは困難になります。移動時には取り外すことが推奨されます。
⑧使用後の注意
使用した後は、リクライニング角度を元に戻したり、肘掛けが外せる状態になっていないか確認したり、脚の位置を元の状態に戻します。また、車いすを移動する際は、ブレーキを確実にかけて安全に操作します。ただし、【BAL-14】の使用方法は、製品の取扱説明書やメーカーの指示に従って正確な使用方法を確認することが重要です。
メリットとデメリット
メリット
①快適な姿勢
リクライニング車椅子は、利用者がより快適な姿勢を取ることができます。背もたれを傾斜させることで、利用者はリラックスした姿勢をとることができます。長時間の座位が難しい利用者や、疲労を軽減したい利用者にとって重要です。
②血行促進と浮腫みの軽減
【BAL-14】には、脚部の傾斜調整機能があります。利用者は脚を上げることで、血行を促進したり、脚の浮腫みを軽減することができます。下肢の循環障害や浮腫みのある利用者にとって重要です。
③休息や睡眠の提供
リクライニング車いすは、利用者にとって快適な休息や睡眠を提供することができます。背もたれを倒してリクライニングすることで、利用者は体を休めたり、リラックスしたりすることができます。座位が困難な利用者や、安定した睡眠が必要な利用者にとって重要です。
④モビリティの向上
リクライニング車いすには、移動時に利用者の安全と快適さを確保する機能が備わっている場合があります。例えば、車輪のロックやブレーキシステムがあり、利用者が自由に移動できるようになります。
⑤社会参加の促進
車いすは、身体的な制約を抱えながらも社会活動に参加することを容易にします。公共の場や施設へのアクセスが改善されるため、友人や家族との交流や外出がより活発になるでしょう。
デメリット
①スペースの必要性
リクライニング車いすは一般的に通常の車椅子よりも大きく、背もたれが倒れるために後ろにスペースが必要です。最大で全長180cmと、かなりの範囲を占領します。したがって、狭い場所や狭い部屋では使用しづらい場合があります。
②重さと取り扱いの難しさ
リクライニング車いすは一般的に通常の車椅子が11~15kgあるのに対して【BAL-14】は28.2kgと重く、操作や移動が難しい場合があります。特に、利用者自身が操作する場合や、介助者が移動する際には注意が必要です。
③姿勢制御の難しさ
リクライニング車椅子は、利用者が背もたれの角度を調整することができるため、正しい姿勢を保つことが難しい場合があります。正しい姿勢を保つためには、利用者や介助者が適切な設定や調整を行う必要があります。
④メンテナンスとコスト
リクライニング車いすの維持や修理には時間と費用がかかることがあります。車いすのメンテナンスや交換部品の入手に手間やコストがかかる場合があります。
⑤費用の面での制約
リクライニング車いすは、通常の車いすに比べて高価な場合があります。特に、高機能や特殊な機能を備えた製品は、より高価になる場合があります。
以上のデメリットを考慮しながら、利用者のニーズや要件に合ったリクライニング車いすを選択することが重要です。また、メーカーや専門家の助言を仰ぎながら、適切な使用方法を学ぶことも大切です。
注意点
①適切な使用方法を学ぶ
リクライニング車いすの正しい使用方法を理解しましょう。製品の取扱説明書やメーカーの指示に従って、適切な姿勢調整や操作方法を学びましょう。
リクライニング車いすでは、背もたれの角度や脚部の位置を調整することができます。しかし、急激な姿勢の変更は利用者に負担をかける可能性があります。ゆっくりと姿勢を変えるようにしましょう。
リクライニング車いすの使用に際しては、利用者の安全と快適さを最優先に考えることが重要です。十分な情報を得て、適切に使用するようにしてください。
②安全な場所で使用する
リクライニング車いすを使用する場所は、安全で平坦な場所を選びましょう。床面が不安定な場所や、階段や傾斜のある場所では使用しないでください。移動する際には、地面の状態を確認しましょう。段差や障害物、凹凸などがある場合は、慎重に対処する必要があります。急な勾配や滑りやすい表面にも注意が必要です。
③ブレーキを確実にかける
リクライニング車いすが止まって、動かさない時は、ブレーキを確実にかけて車いすを固定しましょう。移動中や使用後も、ブレーキが正常に作動しているか確認してください。
④転倒やけがに注意する
リクライニング車いすは、背もたれを倒してリクライニングするため、頭部の重量が高くなるとフルフラット状態では後方に倒れる可能性があります。足の部分を挙げてバランスを取りながら行うなどの注意が必要です。
⑤体の不快感や痛みに注意する
リクライニング車いすを使用している間に、体に不快感や痛みが生じた場合は、姿勢や座り方を調整してみましょう。必要に応じて、クッションやパッドを追加することも考慮しましょう。
定期的なメンテナンスと点検を行い、車いすが正常に機能していることを確認しましょう。車輪(空気圧やタイヤの摩耗)やブレーキの緩みや摩耗、座面や背もたれのヒビや破れの状態などを定期的にチェックし、必要に応じて修理や交換を行いましょう。
⑥医師やリハビリテーション専門家との相談
リクライニング車いすの使用に関しては、医師やリハビリテーション専門家との相談をお勧めします。利用者の個別の状態やニーズに応じた適切な使用方法を確認しましょう。
これらの注意点を順守することで、車いすの使用時の安全性と快適性を確保することができます自身の身体的な制約や指示に従い、適切な使い方を学びましょう。
まとめ
体の不自由から外出を我慢しなければならないということは大きなストレスとなり、更なる廃用症候群(運動不足や認知機能の低下など)につながる可能性があり、心身への負担がはかり知れません。
社会との繋がりを持つ、外気に触れる、他社との交流を持つ、買い物を楽しむなどは健康には無くてはならない行動です。
肘掛け標準型脱着仕様フルリクライニング車いす【BAL-14】を活用するということは健康への投資であり、充実した毎日を送るための大事なパートナーとも言えます。
注意点を守りつつ、ぜひ活発な日々のパートナーとしてご検討ください。
その他の歩行補助具も紹介していますので、ぜひご覧ください。
・四点杖