使用目的
座面までの高さが48cmあるために、和式トイレのようにしゃがむ必要がありません。和式トイレは中腰にならないと用を足せないため、足腰を痛めている人や高齢者、妊婦には使いづらく、便器周りも汚れやすいというデメリットがあります。 そうした理由から、中腰姿勢をせず、快適さや衛生面の向上、高齢者や身体障害者の自立支援を目的として据え置き式便座が導入されることがあります。電源や水道の配管工事が不要で、取り付けも比較的簡単です。既存のトイレに取り付けることができるため、住宅や公共施設など、さまざまな場所で利用されています。
メリットとデメリット
メリット
①簡単な取り付け
据え置き式便座は既存のトイレに取り付けるだけで使用することができます。専門の配管工事や大規模な改装工事が不要であるため、簡単に取り付けることができます。
②衛生面の向上
便の悪臭は空気に触れることで漂います。排便後すぐに便が便器内にたまる水に沈んでいく洋式トイレに比べると、流すまで便が空気にさらされている和式トイレは臭くなりがちです。据え置き式便座はオイルダンパーがあり、臭いのモレにくい上フタ形状しています。また便座の周りが汚れやすい和式トイレと比較し、便器の周囲に排泄物がはみ出しにくい構造をしています。
③高齢者や身体障害者のサポート
和式トイレではしゃがんだ姿勢を維持したりするのは、足腰に痛みのある人や筋肉のない人には大きな負担がかかります。足腰に障害のある方や高齢者、妊婦には、立ち上がる際や段差の昇降で転倒する危険もあります。
据え置き式便座は座る姿勢がとれるので、要介護者や高齢者でも使いやすいのが最大のメリットとなり高齢者や身体障害者の自立支援に役立ちます。
これらのメリットにより、据え置き式便座は、快適なトイレ環境や衛生面の向上を実現し、特に高齢者や身体障害者の自立支援に役立つことが期待されています。
デメリット
①設置スペースの制約
一部の据え置き式便座は、トイレの形状やサイズによっては設置できない場合があります。特に狭いスペースや特殊な形状のトイレには適合しない可能性がありますので、事前に確認が必要です。
②メンテナンスの必要性
据え置き式便座は、定期的なメンテナンスや清掃が必要です。特に便座内部の清掃が必要になります。メンテナンスを怠ると、衛生面の問題や劣化や故障の原因となる可能性があります。
③依存度の増加
据え置き式便座の快適な機能や利便性に慣れると、他のトイレでの利用が不便に感じる可能性があります。旅行や外出先など、据え置き式便座がない場所では、利用環境の変化に適応する必要があります。
これらのデメリットを考慮しながら、自身のニーズや予算に合った据え置き式便座を選ぶことが重要です。
注意点
①トイレの形状との適合性の確認
据え置き式便座を購入する前に、自宅のトイレの形状との適合性を確認する必要があります。特に狭いスペースや特殊な形状のトイレには適合しない場合がありますので、事前に確認しましょう。
②メンテナンスと清掃の適切な実施
据え置き式便座は定期的なメンテナンスと清掃が必要です。メンテナンスや清掃の方法については、製品の取扱説明書を参考にして適切に行いましょう。
これらの注意点を把握し、自身のニーズや予算に合わせて据え置き式便座を選ぶことが重要です。また、製品の取扱説明書をよく読み、正しい取り扱い方法や注意事項を守ることも大切です。
商品説明
●サイズ/幅44.5×奥行61.5×高さ48cm、座面:幅35×奥行39cm、穴部:幅19×奥行30cm、便座高:47cm
●重さ/約4.7kg
●材質/ポリプロピレン、ポリエチレン
●最大使用者体重/100kg
●生産国/日本
●抗菌加工
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