T字杖・1本杖
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おすすめポイント

手にかかる負担を軽減してくれるグリップを採用。1日に2万歩以上も歩く70代男性患者が使用していて是非人に薦めたい杖。

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T字杖とは

T字杖は、手で持つ部分がT字型になっている杖です。T字杖は、バランスをサポートするために使用されます。主に軽度のバランスの問題や歩行の安定性の改善に適しています。T字杖は、片手で持ち、歩行時に支持基底面を広げることで安定性を発揮します。先端は、地面に安定した支えを提供し、バランスを保つのに役立ちます。主に高齢者や身体的な制約を持つ人々に歩行補助を提供するために使用されます。

目的

①歩行補助

T字杖は、歩行が不安定な人々に安定性を提供するために使用されます。腰や膝の怪我や手術の回復中、関節の痛み、バランスの問題などによって歩行が制限される場合に使用されます。

②姿勢のサポート

T字杖は、背中や肩の姿勢をサポートするために使用されることもあります。特に、脊柱の問題など姿勢の不良がある場合に効果的です。

③バランスの改善

T字杖は、バランスの改善を助けるために使用されます。歩行中のバランスを保つために手や腕の筋力を利用することができます。

④疲労の軽減

歩行中の体重を分散させることで、足や腰への負担を軽減します。これにより、歩行時の疲労を軽減することが期待できます。

⑤安全性の向上

転倒やスリップを防止するために使用されます。特に、滑りやすい地面や階段を移動する際に安定性を提供します。

⑥自立支援

高齢者や身体的な制約を持つ人々が自立した生活を送るのを支援するために使用されます。杖を使うことで、日常生活のさまざまな活動を安全かつ快適に行うことができます。

使用方法

正しい高さの調整

理学療法士が養成校で習う杖の合わせ方には3種類あり、

①足の小指の外側15㎝のところに杖を突いたとき、 肘関節が約30度の角度になる長さ

②床面から足のつけ根(大転子)までの長さ

③腕を垂直に降ろした時の手首(橈骨茎状突起)

高さが68〜96cmとなれば手首や肩に負担をかけずに杖を持つことができます。 T字杖を使用する前に、自分の身長に合わせて杖の高さを調整する必要があり、立っている状態で肩の高さに手でT字部分を持ち、肘が約30度から40度曲がるように調整しましょう。

一般的に

と記載されていることが多く杖の長さが68〜96cm 12段階2.5cmピッチで調整が可能です。したがって適応身長は約130〜185cm程度の方の使用が可能になります。あくまで目安ですが…

正しい手の位置:T字杖を持つ際には、手の位置も重要です。T字部分を持つ手は、杖の真ん中よりもやや前方に置く必要があります。これにより、歩行時にバランスを取りやすくなります。

歩き方

基本としては、歩行時にT字杖を片手で持ち、反対側の足と一緒に動かします。歩く際には、杖を体の中心線の少し外側に置くことが重要です。これにより、バランスを保ちながら歩行することが期待できます。杖を使う際には歩行時の動作として下記のパターンがあります。

①二動作前型

杖を持って歩く際には、まず杖を前に出し、それから反対側の足を進めます。杖を持って歩くときには、スムーズで自然な歩行動作を心掛けましょう。

②二動作揃え型

杖を持って歩く際には、まず杖を前に出し、それから反対側の足を進めます。

杖と両足が揃える方法で、一歩の歩幅を意図的に狭くすることで安定性を得る歩行のパターンです。

③三動作前型

三動作と呼ばれる歩き方は、仮に杖を右手で持った場合、1.杖→2.左足→3.右足と3つの動作で歩行する手段です。前型は、杖と反対足を繋いだ線を超える位置へ足を出します。

常に杖とどちらかの足の2点が接地している状態を保ち安定性を重視した歩行のパターンです。

④三動作揃え型

1.杖→2.左足→3.右足と3つの動作で歩行する手段です。揃え型は、杖と反対足を繋いだ線を超えずに杖と両足が揃える方法です。

一歩の歩幅を意図的に狭くし、更に常に杖とどちらかの足の2点が接地している状態を保ち安定性を重視した歩行のパターンです。

⑤階段

階段を上る際には、T字杖を片手で持ち、もう一方の手で手すりを掴みます。階段を下る際には、T字杖を片手で持ち、もう一方の手で手すりを掴むか、もう一本のT字杖を使って安定性を保ちます。

基本としては『行きはよいよい帰りは恐い』と覚え、上りは踏ん張りやすい足からとし、下りは苦手な足から出すと昇降動作は行いやすいとされています。

長所と短所

長所

①安定性の向上

T字杖は、杖の先端が広いT字型の形状をしているため、広い面積で地面を支えることができます。これにより、歩行時の安定性が向上し、転倒や滑りにくさを軽減することができます。

②歩行時のバランスの保持

T字杖は、手に握りやすく、グリップ部分が広いため、手でしっかりと杖を掴むことができます。これにより、歩行時のバランスを保持しやすくなります。

③歩行時の負担軽減

重さは395gとペットボトルを運ぶよりも軽く、T字杖を使用することで、歩行時の体重を杖に分散させることができます。これにより、足や膝への負担を軽減し、疲労感を軽減することができます。

④多機能性

68〜96cmと高さ調節機能が備わっています。これにより、自分の身長に合わせて杖の高さを調節することができます。

⑤使用の自由度

T字杖は、片手で使用することができるため、もう片方の手を自由に使うことができます。例えば、片手で荷物を持ったり、手すりをつかんだりする際にも便利です。

短所

①一本脚のための使用制限

T字杖は一本の脚によって支えられるため、バランスを保つためには安定した歩行が必要です。歩行困難な状態や、重度のバランス障害がある場合には、より安定性の高い補助具が必要となる場合があります。

②片手が占拠される

T字杖を使用する際には、片手を使用する必要があります。そのため、両手に荷物を持ったり、両手での作業を行う際には制限される場合があります。

③高さ調節の限定

高さ調節機能が備わっていますが、調節範囲に限りがある場合があります。身長に合わせた最適な高さが得られない場合、使い心地や安定性に影響を与える可能性があります。

④使用に慣れが必要

T字杖の使用には慣れが必要な場合があります。特に初めて使用する場合や、歩行に不安がある場合には、トレーニングや指導を受けることで正しい使い方を身につける必要があります。

まとめ

自分の力で歩くことはとても素晴らしいことです。今後も歩いて生活をしていくためには適切な道具を適切な設定で使用することが好ましいです。

『転ばぬ先の杖』のことわざのように、杖がなくとも歩けたとしても、体への負担軽減を図ることで、1年後、2年後も今の体の状態でいることが出来るということにもつながります。予防的な面でも杖の使用を検討してみてください。

T字杖では不安という方に向けて他の杖や歩行補助具も紹介していますので、ぜひご覧ください。

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